岡山県内小旅行 倉敷編1 倉敷藤花戦

 

今日は待ちに待った第29期大山名人杯倉敷藤花戦です。f:id:okayamakarakakuyasuryokou:20211204224229j:plain

今年も残念ながら公開対局はありませんでしたが、倉敷芸文館で大盤解説がありました。


事前に主催の山陽新聞社のHP、さんデジで募集要項を見て、往復はがきで申し込み(2021年11月5日必着)をしました。その後開催10日程前に当選通知兼指定席の案内が来ました。

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解説はおなじみ菅井竜也八段、聞き手は長谷川優貴女流二段です。

清水市代常務理事から「わかりやすい解説とちょっぴりの毒舌で人気の菅井竜也八段」、「聞き上手で、コロナ渦で質疑応答ができない中、見てる方の疑問を代弁してくれる長谷川優貴女流二段」と紹介がありました。


菅井八段の解説はわかりやすく、たまに毒舌も出ますが、対局者や棋士、関係者の方をいつも褒めていらっしゃって、楽しく勉強できます。お忙しいA級棋士になんてことを言うんだと思われるかと思いますが、もっと解説してほしいです。

 

今回も里見倉敷藤花べた褒めは通常営業ですが、加藤清麗のことも、ほとんど交流はないが、一度10秒将棋をしたことがあり、その後年賀状兼御礼状が届いて、なんて丁寧な方だと思ったと紹介されていました。

去年も挑戦者の中井広恵女流六段のことを本筋本筋に自然に手が伸びるレジェンドと称え、また関西の女流棋士だと石本さくら女流二段が最近強いと褒めていらっしゃいました。
このお二人はのちにA級に入られました。菅井八段の慧眼に感服。

 

 


2021年11月20日第2局

第1局は里見香奈倉敷藤花の先勝でしたが、第2局目は解説が始まった13:00から既に終盤なので、午前中分の解説はサクサクいきますとのことで現局面まで30分弱で解説してくださいました。


挑戦者の加藤桃子清麗は、3日前の清麗奪取の勢いのまま厳しい手をバシバシ指していきます。菅井八段も終始「加藤さん強すぎる」と繰り返すほど。

結果、そのまま第2局目は加藤清麗が勝ち切りました。

 

f:id:okayamakarakakuyasuryokou:20211204222817j:plain大盤解説会場での感想戦。里見倉敷藤花はうっかりとおっしゃっていましたが、読み筋を披露され、大きく何度も頷く加藤清麗。それは読みすぎましたねと納得の菅井八段。
明日もあるので。とさっくり終わりました。

 

翌2021年11月21日 第3局

この日の大盤解説は自由席です。
開場時間の11:45前から行って並びたいと思っていましたが、結局だらだらしてしまい、開始時刻の13:00着。なんとか1階中央付近に座れました。

ここまで一勝一敗。フルセットの決着局。緊張感が漂います。
この日は、午前の里見倉敷藤花の香損、でも振り飛車あるあるなので互角です。という解説から始まり、10級の素人目には加藤清麗ちょい良しなのかなと感じながら、一進一退が繰り返されました。
その後加藤清麗の隙をつく里見倉敷藤花の攻めが決まり、里見倉敷藤花の勝利。里見香奈倉敷藤花防衛、7連覇、通算12期目の倉敷藤花獲得です。

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表彰式では倉敷特産のデニムを使った着物がお二人に贈呈されました。
里見倉敷藤花の選ばれた着物(右)も加藤清麗が選ばれた着物(左)も両方素敵です。
ぜひこの着物姿のお二人を見たいものです。f:id:okayamakarakakuyasuryokou:20211204224505j:plain


1週間でタイトル戦4局戦われ、気力で乗り切ったとおっしゃった里見倉敷藤花。3局戦われ、また挑戦に向かって頑張っていくと頼もしいお言葉の加藤清麗。

両対局者本当にお疲れさまでした。楽しい時間をありがとうございました。